今治の魅力

来島海峡としまなみ海道

愛媛県北東部に位置する今治市は、造船とタオルの街として知られています。平成11(1999)年には、広島県尾道市と「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」によって結ばれました。島々と橋には自転車道が完備され、自転車で瀬戸内海の美しい景観を橋の上からも眺められることから「サイクリストの聖地」とも呼ばれています。

藤堂高虎が築いた今治城

古くから、今治地方は瀬戸内海の海上交通の要衝で、律令時代には国府が置かれていました。その後、村上水軍が制海権を得て、この地方の島を根城に活躍。関ヶ原の戦い後、藤堂高虎が伊予半国二十万石でこの地に城を建て、高虎の「今よりこの地を治める」という言葉が地名になったといいます。築城の名手・藤堂高虎の手になる今治城は、海岸の砂地に築かれています。堀には海水が引き込まれ、ボラやクロダイといった海の魚が堀の中を自由に泳ぎ回っています。今治城には、最近になって鉄門が再建され、往事の様子を眺めることができます。のちに松山藩主の弟にあたる松平氏が今治藩に入り、三万石の領地を治めました。

タオルと造船の街

明治時代に入ると、豊かな水を活かしてネルなどの綿織物を始めとする繊維産業が隆盛を極め、タオルの先進地となり、「日本のマンチェスター」とも呼ばれました。今治タオルは、その品質の高さから多くの人に注目されています。

 戦後、造船所が鋼船の月賦販売を実施。そのため、この地方に多くの船主が誕生しました。タオルや造船とともに、海運も盛んな今治市は、造船とタオル、海運で日本一の座を誇っています。